子どもの失敗って、前向きな失敗であることが多いですよね。
新しい何かをやろうという意欲に、技術が追いつかず、結果、失敗してしまう。
でも、気持ちに余裕がない時にはついつい
「コラァー、だめでしょ!」と目くじらをたてて怒ってしまったりします。
でも、この絵本の両親は決して怒ることなく、あやこちゃんの失敗を優しくフォローしてあげます。
完成間近のお弁当をぐちゃぐちゃにされても、バッグの中身をしっちゃかめっちゃかにされても、メイク道具をいたずらされても、いっちょうらの服を泥だらけにされても、決して怒りません。
我が家だったら、私が怒りまくって、子供が拗ねて泣いて、ピクニックは中止になるかも…
自分の堪え性のなさを読むたびに反省してしまいます。
2歳後半になった息子は、あやこの失敗を見て
「こんなふうにしちゃ、ダメなんだよねぇ」と言います。
でも、失敗事態は悪いことじゃないし、失敗から多くのことを学べるんだよと、この本は子にも親にも、教えてくれている気がします。