まちのねずみといなかのねずみをもじったような題ですが、話の中心は友だちということ。
いぬとかえるが友だちになっていく様子が、四季折々の風景と共に描かれています。
絵がとてもきれいで犬とかえるのその時々の表情をうまく出しています。
私のお気に入りはかえるが葉っぱのかさを犬にさしかけているところです。
「きみをともだちにしてもいいけどね」という犬のセリフですが、
上から目線というとらえ方もできますが、素直に感情を出せない犬のてれ隠しのようにも思えます。
犬好き、かえる好き、どちらの目線で読むかによっても見方が変わってきそうなお話です。
私は絵の美しさとさくまゆみこさんの訳ということで気になった本でした。