赤羽さんの絵本を読んでいるうちに、『へそとりごろべえ』とう作品があることをしりました。
『へそもち』『おえそがえる・ごん』もあるので、言うなればへそ三部作と言える絵本かもしれません。
今ではあまり見かけなくなったせん抜きを持ったごろべえがへそをとりまくります。
かえるが出てくる場面もあるので、おへそがえるの発想はこの頃からあったのかなあと思ってみたりしました。
珍しく赤羽さんが作・絵の本で、リズムのある言葉と展開が楽しめます。
そして、赤羽さんというとこわい昔話であっても、どこか息が抜けるおもしろさがありますが、
今回はナンセンスものということもあり、赤羽さんのユーモラスな面が前面に押し出されていると思います。
絶版なのがとても残念です。
ぜひ復刊していただけたらなあと思います。
また、『私の絵本ろん』によると、加賀の温泉ででっぷりとした編集者から絵本を書いてと言われてこの作品ができたということ。
ごろべえのでっぷりとしたお腹を見るにつけ、モデルになった方はこんな体型だったのかなと、想像してみるにつけ、また赤羽さんのユーモラスな一面を垣間見るのです。