主人公のこんたはお母さんにお使いを頼まれて、山の向こうの豆腐屋さんに「おあげ」を買いに行くことになりました。
一人で行くので、道を選ぶのは自由です。
こんたはいつも通る「はなのみち」ではなく、お母さんがダメと言った「もりのみち」を選んで歩いていきました。
「もりのみち」は薄暗く冷たい風も吹いて、なんだか不気味です。
そして……、やっぱり現れた!
恐ろしくて大きなてんぐが!!
それから次に現れたのは!!!
恐怖の連続。
言いつけを破ると、こういうことになるのですね。
教訓の他にもおもしろさがあって、こんたは買うものを忘れないように「おあげ」と言いながら歩いていたのに、怖い者に会うたびにそれが変わっていくのもおもしろいです。
ドキドキしながら読み終えたお子さんは、しばらくの間お母さんやお父さんの言いつけを守りそうです。