青、赤、黄色それぞれの色を、勝手気ままに呼び出していた「色の女王」。
別々な存在であった各色は、一緒になると、けんかになってしまいます。
そして互いの美し色を潰しあって、あたりは灰色になってしまいます。
もはや色の女王とは言えなくなってしまった「色の女王」は、悲しみにくれ、泣きはらします。
やがて女王の深い悲しみの中から、色たちが戻ってきます。
3色の色は、その色のままで仲良く遊びます。
女王の顔に以前の険しさはありません。
色を愛し、色を楽しめるようになった笑顔の「色の女王」は、
今度こそ、名実共に「色の女王」になるのでしょう。
いろいろな色を使うのが大好きな娘は、
やや難しそうなこの話を、何の違和感もなく読み、
最後は自分の好きな色を呼び出して絵を描いていました。
私は、もう少し深く読んでみたいなと思いました。