だるまちゃんが、お友だちのりんごんちゃんのお誘いで、りんごん村に出かけるお話です。作者のかこさとしさんが、長野県飯田市で開催される人形劇フェスタに参加した時に会場にきた子ども達と約束して作った絵本だそうです。
このお話には、楽しみが3つあります。
一つ目は、だるまちゃんが行きのバスで乗り合わせた、謎のおばあさんの秘密。
二つ目は、りんごん村のりんごの実。いろいろな色のりんごや、今までの「だるまちゃん」シリーズのお友だちの形のりんごが出てくるので、「だるまちゃん」ファンには嬉しいページになっています。今までの「だるまちゃん」を知らなくても、変わったりんごの実の絵を充分に楽しむことが出来ます。ウチの子ども達も、最も時間がかかったのがこのページでした。
三つ目は、お祭りで演じられる人形芝居。劇中劇になっていますが、これは飯田市の人形劇フェスタを感じさせるものなのだと思います。りんごん村の伝説とだるまちゃんの出会ったおばあさんが上手く結びついて面白いのです。
謎解きあり、お楽しみあり、伝説ありと盛りだくさんの内容になっていて、面白かった〜というだけでなく、ちょっぴり考えさせられるようなところもあります。
「だるまちゃん」シリーズのファンの方は、是非読んでみてください。