「ふくろうくん」のなかには、おきゃくさま、こんもりおやま、なみだのおちゃ、うえとした、おつきさま、というはなしがあります。
読む前に「どれがいい?」と子供に聞いてから読み始めます。
「なみだのおちゃ」
が割りと人気です。
どのはなしでもふくろうくんはひとりぼっちでいて、ひとりぼっちではありません。
たとえば「おつきさま」という話は、だいたいこんなはなしです
夜の海の月を眺めていたふくろうくん
帰り道についてくる月に向かって
ついてきちゃだめだよというけれど
月が雲にかくれてしまうとしょんぼりする
でも、眠ろうとしたら月の光がベットに差しみ
ふくろうくんはちっともさみしくなんかなくなる
この
「ひとりぼっちだけどさみしくない感」
これがちょっと滑稽で、あるときには心に沁みます。
僕は「おつきさま」が一番好きなので、
やはりコレを読んでから終りにします。