山の奥深くにひなびた村がありました。
村に暮らす人は少なく、訪れるものもほとんどいませんでしたが、それなりに幸せに暮らしていました。
ある日、遠くの村から一行がやってきて、おばけを山奥にはなしてほしいと言われました。お礼に、美しい反物や焼きものを差し出されました。
最初は善意でしていたはずなのに、途中からその趣旨が変わってきたような、その結果…
似たような状況は、実際に起こりそうです。
最後の一文は、心にズンと響きます。
それにしても、田島征三さんの描くおばけたち、気味悪いようなおかしいような、まるで子どもの落書きのような…
とにかく変!