オランダの2008年の絵本。
銀の石筆賞受賞を2010年に受賞しています。
この賞は、オランダの優れた作品に贈られる賞で、1955年に「年間児童書賞」として創設され、1971年より「金の石筆賞」「銀の石筆賞」となったものです。
物語の主人公は、走るのが大好きなダチョウのフィート。
ダチョウで走ると言えば、懐かしいアニメの「ロードランナー」を思い浮かべる方もいるはず。
正に、フィートはそんな感じ。
ところが、フィートは、ある日走れなくなるのです。
原因は、風。
風と言っても、そんじゅそこらの風ではなく、台風並のやつ。
フォート以外の動物達は飛ばされてしなうのですから、半端な風ではありません。
風に向かって走ろうとする努力が、何度見ても笑えるはず。
脇を固める動物達の姿も、良い味を醸し出しています。
最後に取った策は、あっと驚くもの。
最初からそうすればと思うものの、そこは絵本の世界ですから、中々良い展開だと思いました。
シンプルなストーリーに、躍動感溢れる絵がマッチしていて、とても分かり易い絵本ですので、読み聞かせには相応しい作品としてオススメします。