図書館のおすすめコーナーにあったので子どもたちと読んでみました。2歳の息子は初めてみる愛らしいサンショウウオの姿に興味津々。男の子が見つめる姿とそっくりの格好で、不思議そうに見つめていました。
男の子はおかあさんと会話しながら、部屋をサンショウウオに最適な場所にしてあげようと考えます。部屋の床に葉を敷き水をまき、虫や鳥を放し、木を植え、屋根を外す・・・必要な「自然」を一つずつ持ち込んでいくうちに、部屋の中は結局、サンショウウオが元いたもりになっていきます。
8歳の長女は、巻末の訳者による「もっとくわしく」のページの方に興味をもったようでした。両生類の特徴など、今まで全く知らなかったことばかりで、「へぇ」「どうして?」とたくさんのおどろきがあったようです。
「少年はサンショウウオに必要な自然を一つずつ持ち込んでいきましたが、今、我々はその逆をしていると言えるのです」という言葉に、大人も大いに考えさせられます。