読む人の年代を選ぶ絵本かも知れません。
自分が小さい頃の乗り物が蒸気機関車だったという年代は、かなりのお年寄りのはずです。
妙に懐かしく思えるのは、私が歳をとったからでしょうか。
おばあちゃんが思い出を語ります。
考えてみれば、自分の祖先がたどってきた、とても大切な道のりかもしれません。
私にしても、親や祖父母が辿った道がなければ、今の自分を説明できません。
それだけ、昔は大切なのでしょう。
でも、それだからといって、現在が良くないと思ってしまってはいけないと、この絵本は語っています。
今を肯定できなかったら、子どもたちはどうすればいいのでしょう。