娘の大のお気に入り、ブルンミとアンニパンニシリーズ。しっかりものでかわいらしい、ブルンミのおねえさん的存在であるアンニパンニが、今日はブルンミにななつのふうせんをプレゼントです。残念なことに、はしゃいで自慢してまわるブルンミに目の前でふうせんはつぎつぎと割れてしまうのですが、「何色のが割れたかな?」と聞きながら、前のページに戻ったり表紙のなないろを確かめたりしながらゆっくりと読み進んで楽しみました。
ふうせんが大好きな気持ち・ふうせんが割れてしまって悲しい気持ちは子供にとってものすごく近しいもののようで、だんだんに減っていくふうせんやしょぼんとするブルンミを見て、娘も一緒にがっかりしていました。
実際に家で風船が割れてしまったときにアンニパンニの言葉をかりて「アンニパンニも言ってたよ、『ふうせんはいつかはなくなるものよ』って。残念だったね」と言うと、「そっか、そうだね」と納得していました。
最後のひとつを、迷いながらもあげてしまえるブルンミのやさしさ、ブルンミをさわやかになぐさめるアンニパンニのやさしさ、最後に現れた虹をみた喜びがとても心にのこる1冊です。