うれしくてうれしくて…子供の気持ちがストレートに伝わってきて、読んでいるこちらも楽しい気持ちになれます。
うちの息子は、ページをめくる度に増える100円玉を見るほどに、どんどん笑い顔になりました。お札より硬貨の方が好きと言い切る息子には、100玉=ガチャガチャ(玩具のカプセルが出てくるの)を連想するからなんでしょうね。今のところ自分でお金を払うものといったらそれくらいですからね。
この絵本のように際限なく好きなものが増えたらどんなにいいだろうという想像は誰もがすると思います。それを叶えてくれるのも絵本ならではですね。ときに、止まらなくなったらどうしようと現実的な心配をしてしまうのは大人だけで、息子は笑い顔で聞き終えるなり、早速今日握って寝るものを選びを始め、そそくさと布団に戻ってきました。せっかくなんだからお金で試してみたらと思いましたが、息子は手のひらに納まる小さなおもちゃを持って来ていました。いい夢見れるかな。
最後のページの拍手のところで、ついついお母さん目線で読んでしまうと「息子よ、でかした!これで楽して暮らせるわ。」と言っているように思った僕は、ものの見方が打算的でいけないですね。子供のように無垢な心で読んでみましょう。