長男が2年前に幼稚園からもらったこどものともの一冊です。当初私は絵が好きでなかったので、読む気がせず、本箱にしまったきりでした。
随分たってから次男が発見し、「読んで」と持ってきたので、仕方なく読んでみました。すると昔話の面白さが満載なのでした。
お腹の痛いととさんが、それを直すために次々にいろいろなものを飲み込んでいきます。最後には、怖そうなあかおにまで。
内容も面白いのですが、私が気に入ったのは、文章のリズムの良さ。とても読みやすく、読んでる自分が楽しいのです。
お腹が痛くなる度に「かかさんやぁ」と情けなさそうに訴えるととさん。そして力強く「おしょうさまに ききなされ」と言うかかさん。そして「ととさん、○○をのむと いいぞ」とどんどん新しい生き物を飲むことを勧めるとぼけたおしょうさま。この会話の繰り返しが昔話の良さを引き出していると思います。
案の定、次男のお気に入りの一冊となり、私も何度となく読むことになりました。お薦め度は☆五つですが、好みの点で言えば、やはり絵はあまり好きにはなれないかな・・。
そうそう、最後のおには、おしょうさまがととさまの口から投げ入れた節分の豆でやっつけられるのです。節分の時期の読み物としても良いですよ。