見つけたとき、内容を見て、一気に心を奪われた私。
年子の兄弟がいるので、ぜひお兄ちゃんに読んであげたい!と思って即買いしました。
我ついこのあいだまでミルクを飲んでいた弟も今では小さな怪獣。そして、いつも弟のいたずらに手を焼くお兄ちゃん。我が家もこの絵本とおんなじです。
大切なおもちゃを弟に壊されてしまったお兄ちゃんは怒っています。そんなお兄ちゃんにお母さんは、「大切なおもちゃを壊してしまう弟は、押入れに閉じ込めちゃおうか。」と提案します。けどお兄ちゃんは「だめだめ」と反対します。
お母さんは、弟をいなくする提案を次々しますが、お兄ちゃんは全て理由をつけて「だめだめ」と反対するんです。
そして最後は「じゃあどうしたらいいのかな」と聞かれて、「ぎゅーっとだきしめて、子守唄を歌ってあげたらいいんじゃない?」と答えるお兄ちゃん。
おもちゃを壊された最初のページから、その最後のページまでで、お兄ちゃんの顔がどんどん「怒り」を忘れ、「笑顔」になり、弟を愛おしそうに見つめる「兄」の表情に変化していくのが、とても印象的です。
そして最後はお母さんに抱きしめられて眠ってしまう弟も…。怪獣だけど、やっぱり天使なんですよねぇ。
この絵本のお母さんは本当に心が広くて深くて、とっても素敵です。男兄弟のお母さんはこうでなくちゃいけないんだなぁと、しみじみ思いました。
この絵本を買って初めて読んだ日、1歳の我が家の“弟”が障子を破ったのです。
「こらー!破るな〜!」と叱っていた旦那に、我が家の“お兄ちゃん”が一言。
「しょうがないよ。だってぼくのおとうとだもん♪」
…そういえば絵本の中で、破れた障子の絵があったな…。
一度しか読んでいないのに、そこまで印象に残ってたんだなーって驚きました。
それと同時に「ぼくのおとうとだもん♪」と弟をかばうお兄ちゃんが、とっても愛しく思えました(^^)