よるくまとおとこのこがおかあさんをさがして歩く夜の街は、しんとして透明な・・・星に手の届く街。
顔をぐしゃぐしゃにして、よるみたいにまっくらな涙を流していたよるくまがおかあさんにやっと会えた時の子どもたちのほっとした顔。
「あしたになったらおさかなをやこうねえ。あさごはんにたべようねえ。・・・」
おかあさんといっしょの楽しい『あした』につつまれながら
眠りにつくよるくまとおとこのこを見て自分もにっこり満足して眼を閉じる子どもたち。
「ああ あったかい。おまえはあったかいねえ。」というくまのおかあさんの言葉は、どのおかあさんも 地のまんまで読めるんじゃないかな?
一日を終える時、
今日一日幸せだったね
明日もきっといい日になるね
そう思いながら読み聞かせることのできる、寝る前の我が家の至福の一冊です。