私がこの絵本を初めてみたときは、子どもがいませんで
「ソコソコ面白いし(すみません!)し、スタイリッシュな作品だから、
そのうち有名になるだろうな。でも私は買わないな」
ぐらいに思っていたのでした。
しかしNHK「テレビ絵本」を見た2歳娘は好感触。
店頭でねだられて、我が家にやってきたのです。
娘が好きなせりふは
「おかあさん おかあさん どこいってたの?」
「ごめん ごめん おかあさん おさかなつって おしごとしてたの」
という我が家でも娘の寝起きにありがちなやりとりと
「ああ あったかい。 おまえは あったかいねえ きょうは このまま だっこして かえろう」
といつも自分も言われてるような台詞と
「あしたになったら おさかなを やこうねえ・・・・」
に続く明日への希望だったりします。
私も毎日娘には「今日嬉しかったこと、明日のいいこと」を伝えるようにしています。
幸せを感じとる心を大事にしたいから。
5歳になった今も、時々「読んで」と持ってきます。
娘にとって、素直に共感できる絵本のようです。
私も子どもに読んであげることによって、やさしい気持ちになるし、
この絵本の持ち味である「甘ったるいような暖かみ」は
幼い子を持つ前の自分には理解できなかったと思います。
「おまえは あったかいねえ」
を読むたびに、じんわりやられている私です。