酒井さんの絵本が好きでわたしが選びました。
どちらかというとこどもより親向け?と思いましたが
一度読んだらこどももすっかり気に入ってしまい
繰り返し「読んで」とせがまれる本です。
どこを探してもみつからないおかあさん。
よるくまの流す黒い涙はこどもの不安なきもちを象徴するものでしょうか。
何度読んでも黒い涙を見ると胸が苦しくなります。
そしてまわりが真っ暗闇に。
ここで、ページをめくるとやっとおかあさんに会えます。
不安が強かった分ここで味わえる安堵感もとても大きいのです。
このお話は、すべて会話のかたちで書かれています。
優しい「ママ」や「おかあさん」の言葉を読み聞かせていると
自分も優しい気持ちになれて、癒される気がします。