同じ原っぱなのですが、時間の経過と共に刻々と変化していくのは街並みであったり、人々の生活であったりです。
町内会の相撲大会が開かれているその脇道では出征兵士を送る行列があるというのが、何とも言えず奇妙ではあるのですが、
日常というのは少しずつ変化し、その中で人々は淡々と生活を送っていくものなのかもしれないとも思えます。
一つ思ったのは、東京大空襲の時でさえ、東京一極集中は、ライフラインのことを考えても何か危機的なことが起きた時にはもろかったはず。
戦後もさらに過密化が始まり、農村部の過疎化があったことを思うとどうしてこういう都市設計になったのかなと不思議にも思いました。
話がそれましたが、六十年以上前に日本で戦争があったこと、その原因やその後も含めて風化させずに子どもたちに伝え続けていく必要があると思います。
西村繁男さんらしい細かい丁寧な絵。絵を読みこむほどに発見もありそうです。