花の種を植えて歩く、こびとの「じっちょりん」。何度も口ずさんでしまいたくなる名前の響きが魅力的です。
この絵本には、私たちの身近にある、たくさんの草花が丁寧に描かれ、とても身近なところでおきているできごとだと思わずにはいられません。コンクリートの隙間や、カースロープの下など、ちょっとした隙間に種を植えていくじっちょりんは、都会の緑を守る救世主のようです。
小さくても、身を守るすべをよく心得ていて、マンホールの模様の凹凸のへこんだ部分に寝転ぶじっちょりんや、横断歩道を渡るときに人の靴にこっそり乗って運んでもらうじっちょりんの姿は、生活の知恵にあふれていて、想像するだけで楽しい気分にさせてくれます。
じっちょりん家族の活躍をもっともっと知りたいなぁという気分になりました!