息子の4年生の国語の教科書の中に紹介されていたお話でした。
竹内もと代さんの作品をまだ読んだことがなかったのですが、調べたら『雪むかえの村』という絵本があり、その作品がよかったので、この話も期待しながら読みました。
9歳の奈緒は、祖父母と曾祖母が住む古い家へ一人で泊まりに行きます。
古い家を取り壊して建て替える話も出ていたのですが、その家には不思議なものたちが住んでいました。
曾祖母・さよが家に住むものたちの不思議を奈緒に教えてくれます。
舞台となるのがかやぶき屋根の家。
ざしきぼうずの存在を教えてくれるのが88歳のさよばあちゃんということで、不思議なものが出てきてもその成り行きが自然に感じられるお話です。
こみねゆらさんの絵がとてもかわいくてまた色遣いもとてもきれいで、幻想的なお話に花を添えているように思いました。
この話の中には冬の話が出てこないので、この家で起こる冬はどんな光景だろうと思い、もし続きがあるなら読んでみたいと思いました。
続きがあるような終わり方にも感じました。