楽しくて、面白くて、そして家族の愛情が見える作品でした。
題名には「うんこ」とありますし(何か食べながらごらんの方、ごめんなさい)、確かにババ−ンとうんこの絵が、描かれていますが、実はこれ、父と子の愛情物語りの絵本なんです。
大好きなお父さんが長い出張にいっている間、主人公のしょうへいは毎日「うんこ日記」を描きました。
そして、お父さんが帰宅した日、しょうへいはその「うんこ日記」をお父さんに見せます。
一段目はワカメのお味噌汁のうんこ。二段目はほうれん草のごま和え、赤いところはちゃんと茎まで食べたという証拠です。三段目は豚汁で、四段目はゴーヤチャンプル。五段目が冷中華で、六段目は納豆チャーハン、そして七段目は明日出るはずの(今夜食べる)海老フライなんです。
食べた食事の絵ではなくて、出したものを描くことで、しょうへいが初めて食べたものやちょっと嫌いなものでも、お父さんのいない間がんばって食べたんだよ。って、伝えたかったんだなぁって、思いました。
そして、ビックリしながらもしょうへいの「うんこ日記」を、喜んでみてくれたお父さんに、なんだか感動してしまいました。
子供達も、とても気に入ってくれた絵本です。