おとうさんは、六月の雨の降る日、交通事故で死にました。
そして夏、おとうさんの田舎にいきます。そこで出会ったのは、たけちゃん。たけちゃんは、手作りで作ったものを、色々と見せてくれ、仲良く遊んでくれました。ひろしは、おとうさんにもらったハーモニカ、大事に持っていたのですが、どこかで落としてしまいました。
おとうさんを失った悲しみは、きっと大きいことでしょう。おとうさんの田舎を訪れることで、その悲しみが、また大きくなるのではという心配もありました。でも、おとうさんの生きてきたそのあとをたどるうちに、ひろしの気持ちに、大きな変化を感じることができました。
現実なのか、幻なのか、はっきりしないところに、大きな意味があるような気がしました。