科学絵本などでも有名な加古里子(かこさとし)さん。
その的確な語り口がとても印象的ですが、
今回はそのフィールドが東洋史に向きます。
絵本という形態ですが、歴史書に近いと思います。
万里の長城から歴史を語る、という印象を受けました。
世界史(中国史)をある程度知っていないと難しいですが、
万里の長城が切り口、というのが新鮮でした。
何より、万里の長城の存在自体が、今なお中国の人々の精神の支柱、という表記に
感銘を受けました。
仏教壁画に造詣が深い画家による絵も、迫力満点です。
まさしく、世界遺産と思い知らされました。