1936年、作曲家セルゲイ・プロコフィエフにより台本はロシアの民話を基に彼自身が書き、ナレーターつきの「子供のための交響的物語」として作曲された作品です。
佐野先生の手により描かれたこの作品は、ユーモラスな文と農民の子ピーターの素朴ながらたくましさの伝わって来るものでした。
音楽を流しながら読み、読後再び音楽だけを楽しみながら、場面場面を思い返すという楽しみ方もあると思います。
「狼が来る!危険だ!」と日頃祖父から注意を受けていたピーター。
ついに、狼の悪行を目にし、小鳥の協力のもと、見事に狼を生け捕りにするという内容ですが、ページを捲りながらが興奮が高まっていくストーリーに、お子さんも夢中になると思います。
生け捕り後のおじいさんの台詞がなんとも愉快です。
さらに、ラストのあひるの台詞が、読者にシニカルな笑いを誘うもので「佐野先生らし〜い」とうなってしまいました。
是非、音楽と一緒にお楽しみください。