おばあちゃんとアップルパイを作る話かあ、うちでも作りたくなったなあ〜、と買った本です。
でも、間違ってました。認知症のおばあちゃんが、アップルパイの作り方を忘れ、とうとう孫娘の顔まで忘れてしまうお話です。
大好きだったおばあちゃんがどんどん分からない、子供みたいになっていくのはとても悲しいお話だと思いました。主人公のマーガレットは「私がおばあちゃんの代わりに全部覚えていてあげる!」と言い、話が終了しますが、実際はそんな甘いものじゃありません。うちには認知症のお年寄りはいませんが、いた家族を何人も知っています。「私は5歳だよ」というだけのカンタンなお年寄りもいましたが、便を触ったり壁に塗ったり介護者に投げつけたり、攻撃的になって叩いたり暴れたり、「鬼!」などひどいことを言ったり、ふらっと財布なしで家を出て何日も外を歩いていて警察に保護されたり、、、、
子供に絵本として読ませるのは難しいと思うし、この程度で済んで楽でいいけどそれでも好きな人が弱っていくのを見るのは楽じゃない。教えるのも必要な内容ではあるけれど、おすすめとは言えないです。絵は子供向けで可愛いし色もカラフルだけど、文章も長いし、とりあえずうちの3歳には早すぎました。
ちなみに、ラストのページにアップルパイの作り方が書いてありました。