主人公の女の子かおりちゃんと、目の見えないお父さんのお話。
かおりちゃんは、お父さんは目が見えないのに
どうしてかおりちゃんが帰ってきたのが分かるのか不思議です。
給食のにおいがしたからと答えるお父さんと、
自分のにおいをかいでみて笑うかおりちゃん。
何気ない日常の一コマが、とっても丁寧に描かれています。
目が見えないけれど鍼灸師として働くお父さん。
耳、鼻、手触り、すべての感覚がとっても研ぎ澄まされていることが、絵本からヒシヒシと伝わってきます。
最後は、お母さんが帰ってくるところで物語は終わります。
私たちがどれだけ普段眼に見える情報に頼っているかが
思い知らされる一冊です。
触覚、嗅覚、聴覚。
視覚以外の感覚も、大事に、大事にしていきたいですね。