エルサ・ベスコフ、いいですね〜。
最近、改めてその作品の素晴らしさに感動しています。
少し前は「あぁ、可愛い妖精やこびとのイラストを描く人」という認識でしたが、今はち密に練られた独特の世界観が、とても好きです。
このお話も彼女の得意とする「こびと」が出てきます。
他の作品と違うのは、目線かな?
最初は主人公の子どもたちの近所に住んでいるひとり者の(小人の)おじさんが紹介され、
その側に子どもたちの住んでいる素敵な帽子の家があった。と出てくるんです。
絵本のサイズが通常版より少し大きめで、ページ数もあるので、
これをお話会などの読み語りで使うのは、
ちょっと読み手の体力に不安があります。
お父さんやお母さんが、お子さんに読んであげるのが一番いいんじゃないでしょうか?
こびとの子どもたちの良かれと思ってやったことが失敗につながってしまい、一時はどうなる事かと思いましたが、
近所のおじさんのおかげで、結末はハッピーエンドを迎えます。
私はお話の中で、キーマンの近所のおじさんが結構好きなのですが、
出来たら、もう少し若く描いてあげてほしかったな〜と、思います。
読んであげるなら幼稚園くらいからお薦めです。
特に妖精とか、小人とかが好きな子にどうぞ。