どんぐりにはたくさん実のなる「なりどし」とあまり実のならない「ふなりどし」がある。
今まで全然気がつきませんでした。
その理由を作者が考えたという形で物語が始まります。
初めはどんぐりと動物たちはちょうどよいバランスで暮らしていました。やがて動物たちが増え始め、どんぐりは食べ尽くされてしまうことに・・。どんぐりの木たちはどうしたら子孫が残せるかを話し合います。
食物連鎖のピラミッドのてっぺんにいる私達の知らないところで、生物たちのさまざまな攻防が繰り広げられているんだなあと、自然界の壮大なドラマを垣間見たような気持ちになりました。
絶滅してしまう生物がいたり、外来種の異常繁殖するなど、どこかバランスの崩れた世の中。生物同士のつながりと共生の意味を考えることのできる絵本です。