うちは、母子家庭だということもあり、この本は、とっても心に響きました。
そして、痛かった・・・心が。
”ぼく”が別れてすんでいる父と久々に会う一日のお話です。
”ぼく”は、父と会える事をとっても喜んでいて、いろんな人に父を紹介します。父を誇りに思ってるのでしょう。
父ジョニーも、自分を自慢げに紹介する息子に、喜びと切なさと、いろんな気持ちでいっぱいになったことでしょう。
たぶん、私と一緒。心がチクッと痛かったと思います。
どんなに想いあっていても、一緒に暮らすことは出来ないのですから・・・
また別々の家に帰らなければいけない時間がやってきて、ジョニーは、電車の中の満員の乗客に
「ぼくの最高の息子です」
と大きな声で、自慢します。
お互いに強く強く思いあっている気持ちが、とってもステキで、それなのに、現実を受け入れなければいけない切なさに、涙が出てきました。
自分も含め、大人の都合で子供達がちいさな心を痛めています。
出来ることなら、こんな切ない思いを大事な子供にはさせたくない・・・
たくさんの大人に読んで欲しい本です。
この本は、図書館から借りてきたのですが、子供に読まずに返します。
うちの子には、まだ受け止められる環境が整っていないからです。
この本を、穏やかに読んであげられる日が来るかは解りませんが、自分のために手元においておきたい本です。