五味太郎さんの『ことわざ絵本』は、昔ながらのことわざと五味さん独自のユニークな創作ことわざを比べながら楽しめる、笑いと学びがぎゅっと詰まった一冊です。例えば「さるも木から落ちる」が右ページで真面目に解説されていると思ったら、左ページには「おまわりさんスリにあう」といったアレンジが飛び出してきて、思わず「そうきたか!」と笑ってしまいます。
子どもにことわざを知ってほしいなと思い購入したのですが、最初から大爆笑。右の伝統的な解釈と、左の思い切ったアレンジのギャップが面白すぎて、子どもはもちろん親もついつい引き込まれます。「もっと読んで!」と子どもに催促される勢いに、読み聞かせる親の方がギブアップするくらいです。
五味さんのイラストも全ページについていて、ことわざの意味が視覚的にスッと入ってくるのがまた魅力。例えば、「花よりだんご」の対になる「パンダよりパンだ」のページでは、イラストがそのまま笑いを生むパワーを持っています。こんな感じで全ページ、楽しさ満載!
この絵本、実は勉強の合間の息抜きにも最高です。中学受験で親がヘトヘトな時期にこの本を手に取ると、ことわざの奥深さとユーモアに救われた気がしました。勉強の息抜きに「こんな面白いことわざあるんだね」と笑い合うひとときは、親子の特別な思い出にもなります。
伝統的な知識と五味太郎さんのセンスが絶妙にミックスされたこの一冊は、日本語を学びたい方や、ことわざを楽しく知りたい方にぴったりです。読むたびに新しい発見があり、親子で大笑いできる素敵な絵本です!ぜひ一度、ページをめくってみてください!