これまた誰でも知っている名作古典ですが、我々が知っているようなあまり現代風に改変されていないストーリー、漫画的な絵でない、という条件で選んだのが本書です。赤羽さんの絵は、独特のタッチで雰囲気がよく出ています。気の良さそうなおじいさん、ちょいと一癖ありまっせといった感じのおばあさん、脇役だけどとても存在感があるうまあらいどん、うしあらいどん、と人物の描き方が特にいいですね。石井さんの文章は「いっすんぼうし」でもそうでしたが子供の心を引く決めゼリフがちりばめられていて、本書でも「びんがびんが」「ごっつぉさん」「あいよ」は子供たちのお気に入りのセリフになってしまいました。最近では「いっすんぼうし」と並んでリクエストの上位を占めています。
でもご飯がおわったらちゃんと「ごちそうさま」って言うんですよ・・・。