初めは、この本の大きさ、漢字の多さ、内容の濃さ、絵のリアルさにびっくりしたものです。
読んではみたものの、正直19歳の私が読んでも、難しい!
でも、それでも子どもに与えたいと思うのは、彼らが日々成長し、それを喜んでいる人々であると思うから。
この絵本で描かれているのは、誰よりもか弱く、小さい赤ちゃんのことなのです。
毎日毎日、少しずつ大人になっていく子どもたちにとっても、この赤ちゃんの存在は、守りたい、大切にしなくちゃ!と思わされるものでしょう。
そんな彼らの心に響く一冊なのではないでしょうか。
この本の頁の多さ、言葉の難しさ、重さだって、なんだか持っているだけでも、ちょっと大人になったような気分になれるものでしょう。
それに、小さな子どもが「胎児」なんて言葉を口にしたら、周りの大人だって、「あら、そんな言葉知ってるの。すごいじゃない!」と言ってくれます。
そんなちょっとした大人扱いも、子どもには嬉しいものなのではないでしょうか。
何より、子どもの自信に繋がるものがあると思うのです。
ぜひ、子どもにこそ贈りたい、読ませてあげたいと思える一冊です。