絵本ナビのフェアで存在を知り、借りてきました。
私は一目で絵が気に入りました。2歳の息子も「あひるだ!」と手に取りました(がちょうらしいですが・・・)。カラーと白黒のページが交互になっていますが、絵が伸びやかで綺麗です。
ペチューニアは本を拾い、持っていれば賢いのだと勘違いするところから話は始まります。おかしいのは、そのペチューニアを誰もばかにせず、皆それを信じて頼るところです。最後にはペチューニアが実は全然賢くないことがばれてしまうのですが、それでも皆がペチューニアを責めないのは、素朴に信じていたからなのでしょう。確かにペチューニアはおばかさんですが、そのおばかさんを頼らざるを得ない他の動物たちも同じですよね。人間の社会にだってこんなことはつい最近まであったのではないでしょうか。
最後にペチューニアが本を読まなければ意味がないことに気付く場面は微笑ましいですね。そのことを、さあ文字を覚えよう!とか、勉強しなくちゃ!みたいに押し付けがましく示しておらず、そうしたら、きっと楽しいことが待っているよ!という感じであっさり描いているところが気持ちよく読めるポイントだと思います。
本(絵本)が大好きな息子はわくわくしながら展開を追っていましたが、最近「痛い」のが苦手な彼、馬の歯が痛むところや、花火で皆が怪我をするところが気になって仕方ないみたいでした。