情景のような描写で、2歳娘もおふろやさんを疑似体験できました。
現代とのギャップもあるものの、全体的に実直であたたかい印象です。
昭和4−50年代を知る親世代には、なつかしく感じることでしょう。
主人公「あっちゃん」一家だけでなく、老親を背負って連れてくる青年、入れ墨のある人、
銭湯ではしゃぐ男児たちとそれを諫めるおじいちゃん、それをのんびり囲む大人たち、
親子連れ、妊婦さん、待ち合わせをする若い男女・・・など、いろいろな人たちが
日常的に銭湯を使っていることが細やかに表現されています。
また、人々が顔見知りのようで、あちこち会話がなされているのも面白いです。
この絵本も、読むなり「もう一回!」とリクエストされて、
何度も何度も読んであげました。
いろいろと社会勉強になる1冊です。