韓国の昔話の紙芝居です。
イ・スンジさんの昔話を再話した紙芝居は、童心社から何点か出ています。
絵がはっきりしていてとても遠目がききます。
海に潜っていくとき、ヤンが服を着たまま何を被るでもなし、魚の使いと普通に潜っていくシーンが面白かったです。
前半の流れは「はなたれ小僧さま」に似ていました。後半は「はなさかじいさん」に近いです。
日本の昔話だと、主人公がおじいさにゃおばあさんであるものが多いですが、韓国では若者であることが多いみたいです。
この話でも、ヤンという(若い娘)が主人公でした。
毎日決まったものを決まった数与えないと、神さまは罰をくだす。こういうところはどこの世界も同じなんですね。
最終的に死んでしまった黒猫のお墓から出てきたものが、みかんの木になるというオチには、ちょっと驚きました。
元々南の方に伝わる昔話だったのかもしれません。
小学校中学年以上のお子さんたちにお薦めします。