歯科医院の待合室に置いてあったので、何の気無しに手に取ったのですが、最初に読んだ時は、衝撃を受けました。
正直言って、息子には読んでやりたくないな、と思いました。
ただ、3才の息子は、この本の怖さ悲しさを理解するには少し幼かったのか、特にショックを受けた様子もありませんでした。
アンパンマンでも、よだかの星でも触れているテーマです。
全ての生き物は、他の生き物を食べなくては生きてゆけない。
その厳然たる事実を、やや否定的にとらえているかのように見えました。
ただ、生命について考えさせられるきっかけとなったのは確かです。
「いただきます」というのは、他の生き物の生命を「頂きます」という事であり、
食べ物を残したり粗末にしたりするのは罪だという事は、息子にも繰り返し言い聞かせてきました。
もう少し成長した時に、息子がこのお話を思い出してくれたら、と思います。
評価が「普通」というのは、なんだか自分でも納得ゆかないのですが、
お子さんの年齢や感受性をよく考慮した上で、与えた方が良いと思います。
あるお子さんにとってはとても良い本ですが、別のお子さんにとっては良くない場合もありうるという事です。