四季折々の中で、その恵みを受けながら生活できる幸せ。
忙しさに気をとられて忘れかけていたかも。
そっか・・・忙しく動かしている手元をちょっと止めて、花瓶に挿してある花に目を向けてみると、もしかしたら花びらの舞い落ちる瞬間に出会えるかも。
自然の風景の中で、「おちてくるもの」「ふってくるもの」に目を向け感じることができたら、毎日の慌しい生活を、きっといつもと違ったもっと彩りのある豊かな生活に変えることができるのかな・・・と改めて気付かせてくれました。
そんな気持ちに浸りながら、やさしく詩のような語りを息子に聞かせていても、彼は・・・お〜ちたおちた、なぁ〜にがおちた♪〜って幼稚園で習ったばかりの歌を歌いだして、すっかり自分の世界。
もしかして、この絵本に心を動かされるのは私達大人だけなのかもしれません。
子供たちにとったら、「おちてくるもの」「ふってくるもの」それはきっと特別なものではなく、自然に体全体で感じ取っていて、毎日の遊びや生活の中に取り入れ、共に生きているものだから。
見開きいっぱいに描かれた「おちてくるもの」「ふってくるもの」と楽しく戯れる子供たちの絵が、そんなことを私達大人にそっと教えてくれているようです。
そんな息子も反応した、朝起きて来たジミーをお父さんが、「たかいたかい」をするシーン。
歌を止めて、笑顔になったのは言うまでもありません。このことだけは、きっと「特別なもの」なのでしょうね。
いつまでも、豊かな気持ちを子供たちのように自然体で持ち続けたいなと思います。
素敵な一冊に出会えた幸せでいっぱいです。