お春という少女が奉公に出た先での話です。
奉公先から突然実家にかえってしまい、周りの人達があれこれ心配したり探したり。お春は途中で盗人が持っていた盗品を見つけて、めでたしめでたし。登場人物が良い人ばかりで、ほんわかとした気持ちになる本でした。
あの時代の奉公人と主人側の関係というのは、ご主人が威張っていて、奉公人は理不尽な扱いに耐えていたのではというイメージがありました。でも、この話に出てくる若旦那はいたずらもののちょっとうっかりもの、ご主人はお春のことを心配してくれる優しい人。近所の道具屋はお春にお面をあげてしまう人情家。悪いイメージは私の誤解だったのでしょうか?今後の課題です。