小6の2人に話しました。
「本当の話だよ」と前置きしました。
カバーの原田さんの写真を見せました。
とうちゃん手作りの木琴とトンネル掘りに使ったカンテラの写真も見せました。
表紙から子どもっぽい感じを受けたのか、初めは「つまらなそう」と言っていましたが、読み終えると、2人とも「すごい…」と一言。
お姉ちゃんの嫁入りに間に合わなかった餅米作り。
それならと、住んでいる山の中腹から水を掘り当て、田んぼを作ろうと決意したとうちゃん。
「そこからは出ない」と言われた水を掘り出すのに2年、田んぼを作るのにさらに4年。営々と努力し続けることの重みが、ズシッと伝わってきます。なにか神々しさに似たものを感じます。
思わぬ大岩の出現にうちひしがれたとうちゃん。とうちゃんに元気になって欲しくて、学校で教わった『こぎつねこんこん』を木琴でかなでる泰治。木琴の音色はどんなにか美しくトンネルに響いたことか!読んでいる私がグッときました。
原田さんのあとがきも読み聞かせました。2人は神妙な顔つきでした。