ものがたりは、お母さんうさぎのおなかの中のシーンから始まります。
「ユック、あなたは兄弟たちのリーダーになるのですよ。あなたの左の耳の先には、金色の星形のしるしがあります。それは、みんなのいのちを守る役目を果たしていくしるしです。ゆっくりとよーく考えながら、一つずつ決断して生きていくのですよ。だから、あなたの名前はゆっくりのユック。いいですね。」と、優しい天の声がユックにこう告げて、この世に生を受けたユックが、主人公です。
そのユックは、生まれつき後ろ足がほとんど動かなくて、心臓も弱かったのです。(その理由は、生まれてくるまでのお話にあります。)
それでも、5匹のうさぎの兄弟達は、力をあわせ生きていきます。
ライオンに襲われるという命の危機も、5匹の知恵と勇気で脱するお話は、とても素敵でした。
命というテーマで、重い内容ではありましたが、真剣に前向きに取り組んで行く必要のある内容だと思います。
ものがたりが、絵本というにはとても長いものでしたので、私なんか二日にわけて読みました。
それでも、娘は先を知りたくて真剣に聞いていました。
昨今、命が奪われるという痛ましい事件が多い中、もう一度、命の尊さを教えて行かないといけないと思います。