桜の季節になったら読みたい、とずっと思っていた絵本。
でも・・・うちの“じいじ”と重ねてしまうのが辛く、なかなか娘に渡せないでいました。そのうちに、1年過ぎ、2年が過ぎ・・・どのくらいの月日が経ったことでしょう。
娘は3年生になり、じいじもお陰さまで元気でいてくれます。それでもいつか、娘とじいじにも、こんな日が訪れるんだ、と思うと、やっぱり悲しくなります。
けれど、絵本を読み進めていくにつれ、いつかは来る別れの悲しさよりも、これまでいっしょに生きた喜びのほうが大きくなり、自然と「じいじ、ありがとう」という思いが心の底からこみ上げて来ました。
実際に桜の木は植えなくても、じいじはどれほど多くの木を育ててくれたことでしょう。じいじが歩んできた証は、しっかりと孫たちの中に刻み込まれています。
じいじが植えてくれた苗を大切に守り育てていくことが、じいじへの1番の恩返しになると信じ、今度は、この絵本をじいじに贈ってあげたいと思います。