我が家では、私が図書館から借りてきた本や購入した本(もちろんコミックも含みます)は、一部をのぞいて、テーブルの上に置きっぱなしにしておきます。
この春、高一になった息子も、中二になった娘も、自分が読みたい本があれば、そこから抜き取っていきます。
小学中学年くらいまでは夜寝る前に一緒に物語を読んだり、二人並んで読んでいたりしていましたが、いつのまにか今のようなスタイルになりました。
この「図書館」の利用者は、最近は専ら娘のようです。先日、(私が村上春樹を好きなことを知っているので)『1Q84』を読んで良いかと聞かれ迷ったのですが、良いよと答えました。これから、どんな本を読み始めるか楽しみです。
『教室はまちがうところだ』は、娘が小さい頃から私が言い続けてきたことをまとめてくれた絵本です。教室では手をあげない、間違えることを恐れ、間違えたことを恥じる。目立つことはしたくない。でも娘にもいいところがたくさんあります。それを見つけてくださった先生も何人かいらっしゃいました。
事務作業に拘束され、学級運営が手薄になっている現状で、この絵本のようなクラスを作り上げるのは大変だと思います。一年では足りないかもしれません。先生同士の連携も必要です。元教師の作者のように=この絵本の先生のように、根気強く、子どもの良さを引き出し、「個」を認めながらクラスをまとめていくことはとても大変ですが、それこそが教師の役割だと思うのです。もちろん親も一緒にお手伝いします。
この絵本が、子どもだけではなく、現役の先生方のエネルギーになってくれたらうれしいです。そして長谷川知子さんが描く絵のように、みんなニコニコ笑顔でたくましい子どもになって欲しい。
さて、我が娘は、この絵本をどう読んだでしょうか。
少しずつ成長し、自分を前に出せるようになってきた彼女にとって、この絵本がさらなる飛躍に向けての応援団になってくれたら、うれしいのですが……