とても、温かくて、明るくて、涙が出そうになりました。
よく思うのですが、最近の大人も子供も、「間違えることを恐れすぎている」と思うのです。
細い細い、ロープのような道を綱渡りしているような錯覚していないでしょうか。
「ここから落ちたら、まっさかさま。人生おしまい。もうどこにも道はない」
なんて。
そして、「失敗してはいけない」と思いすぎているから、人の失敗をあざ笑う。
「いけませんよー失敗しましたよーあなたはだめですよー」なんて囃し立てたりする。
それで、ますます、失敗なんか出来ない、と思い込んでしまう。
嫌なループ。
私の気のせいかもしれませんが、そんな事を最近、考えているのです。
この絵本は、おそらく長年先生をお勤めになった、作者御自身の、心の叫びなのでしょうね。
おまえ へんだと言われたって
あんたちがうと言われたって
そう思うからしょうがない
だれかがかりにも わらったら
まちがうことが
なぜわるい
まちがってること
わかればよ
のくだりは、とても力強く、明るい。
私が人生の標語にしたいぐらいだなあ、と思いました。
今回は、図書館から借りましたが、
息子が小学校に入る前に、ぜひプレゼントしたい、と思った一冊でした。