おっしゃっている内容は、すごく好感をもてます。ただ、いかにも学校の先生の書いた文章で終始してしまい、まるで一方的に説教を聞いている気分になってしまうのが、ちょっと残念です。
神様でさえまちがう世の中
ましてこれから人間になろうと
しているぼくらがまちがったって
なにがおかしい あたりまえじゃないか
これってちょっとひっかる。子供だって一応人間ですよ。まだ、立派な人間ではないかもしれませんが、でもれっきとした人間を私たちは、育てているので、この文章を見たとき、ちょっと子供には読めないな、と思ってしまいました。
でも、作者の「教室はまちがうところだ」という言葉を聞いて、勇気づけられる子供は、絶対にたくさんいるはずなので、もうちょっと違ったかたちで、もう一回絵本にしてもらいたいなあと思います。