二人目が産まれ、とても育児がつらい時期でした。
二歳の娘に悲しい思いをさせている事も分かっていました。
でも、どうする事もできませんでした。
そんな時、図書館で娘が読んでほしいと一冊の本を持って来ました。
当時の娘には字数が多いと思われるその本を、娘はじっと聞いていました。
娘に読みながら、私は涙をこらえました。
うちと同じだねと言う事すら出来ませんでした。
娘の悲しい気持ちに気付いているのに構ってやれない、いえ構ってやらない私に突きつけられた気がしました。
それから娘のお気に入りとなったこの本を購入しようと何度も思いましたが、図書館で何気なく見つけた時に懐かしく思うのもいいかな‥と、留まっていました。
そして、あの頃を懐かしく思える様になった今、ハードカバーで再販と知り、やはり手元に置いておきたいと購入を決めました。
あの気持ちを忘れないために