「ねぼすけスーザ」のシリーズにはまっている娘が喜ぶだろうと思い、図書館で借りてきた本ですが、まず本の大きさに驚きました!この物語の舞台もまた、スーザと同じくスペインでしょうか?なだらかな丘と、色鮮やかな花々が印象的です。トーマが、お母さんの病気を治してもらおうと、リトラに薬を作ってもらいに行くのですが、「くすりはつくってやらないよ。ひとがこまったり、かなしんだりするのをみるのが、だいすきだからね」と、リトラ。娘は、「人が悲しいのは、楽しいことじゃないよね。いじわるな魔女はいやだよね」と、このせりふに納得のいかない様子。でも、リトラの薬がよく効いて、お母さんの病気が治ったときには、トーマと同じくらい嬉しそうな顔をして喜びました。「ねぼすけスーザ」もそうですが、最後にはいつも、ほおずりをいっぱいする場面が、とても微笑ましく、温かい気持ちになります。