おでんんのお話なのに、作者がリリー・フランキーというカタカナ名なので、ずーっと日本通の異国の方が書いたのかと思っていました。ところが、リリーとは名ばかりの日本人でした。しかも、バラエティ番組に出演してる方とは・・・びっくりです。
この絵本は、おでんのぐつぐつと煮える鍋の中に人間界と同じような世界観があるのだという、すごい設定で描いています。たくさんのおでんの具を個性あふれる様々なキャラクターとして登場させています。この不思議な世界観の発想には脱帽です。おちゃらけたキャラクターの姿とは裏腹に、実に夢と希望に満ち溢れた感動的な展開とのギャップがまた、たまらない魅力となっています。
キャラクターはかわいいし、話もすごく面白いです。
もっと、違ったおでんの具を主人公に変えて、是非シリーズ化してもらいたいです。