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しあわせの石のスープ」 ジュンイチさんの声

しあわせの石のスープ 作・絵:ジョン・J・ミュース
訳:三木 卓
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2005年01月
ISBN:9784577029664
評価スコア 4.53
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みんなの声 総数 29
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  • 心に染みる作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    石のスープと言えば、マーシャ・ブラウンの「せかいいちおいしいスープ」や、「オオカミと石のスープ」が思い浮かびます。
    実は、石のスープというのは、ポルトガルに伝わる民話だそう。
    似た民話はヨーロッパ各地にあり、北ヨーロッパでは石の代わりに釘、東ヨーロッパでは斧が使われているようです。

    舞台は中国。
    3人の僧侶が、ある村にやってくるシーンから始まります。
    良く働くものの、それは自分の為だけにという意識が、村人達に共通していたのです。
    村に入っても、誰一人、家から出ないで居留守。
    僧侶は、「この村の人たちは、幸せを知らぬ。」
    「だが、きょうはな、村人に石からスープをつくることを教えてやらねばならぬ。」
    と言って、火を起こし、井戸水が入った鍋に三つの石を入れたのです。

    それから、次から次へと、「〇〇があれば、もっと美味しくなるのに」と言った言葉に、見物に来た村人達が反応して、どんどん食材が鍋に入れられていくのです。
    大きな鍋を、村人達が覗き込む一枚が秀逸。
    誰かが、心を開いて、人のためになることをすると、別の人が、もっと良いことをするので、スープはどんどん美味しくなっていくのです。
    最後は、皆で晩餐会を催すのですが、皆の心が解き放たれて、分ち合って協力することの大切さを知るのです。

    この絵本を読んでの一番の驚きは、作者のジョン・J・ミュースが、生粋のアメリカ人であること。
    名前が伏せられていれば、誰しもが、中国の絵本と思うに違いないと思えるほど、特徴を上手く掴んだ絵だと思います。
    何より良いのが、人の表情の捉え方。
    まるで、そこに居るかのような描写は、一見の価値あるものだと思います。

    小学生低学年あたりのお子さんが、自分で読む類の作品で、心の琴線に触れる作品としてオススメします。

    投稿日:2011/08/17

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