よのなか「・・・じゃない?」ことばが会話にあふれ、その逆手かと疑ったこの「ねえ、どれがいい?」タイトル。いえいえ、まずはこころ静めて。
ジョン・バーニンガムは答えられない質問を用意して楽しんでいらっしゃる、根っからのいじわるおじさん、失礼、ユーモアたっぷりの紳士。みんなを笑わせて愉快にしてくれる。絵がやさしいので、み〜んな許しちゃう。
「おとうさんが学校で踊っちゃう」のと「お母さんが喫茶店でどなる」のと、どっちがイヤ?なんて尋ねられても、「お父さんかな、もう慣れたけどネ」と、ウィットを効かせてお返しをかます、失礼、さしあげるくらいの礼儀を学ばなきゃあね。
「わたし、魔女のシチューづくり、手伝う!」・・・たま〜に、本気で答える娘がかわいいですけど。家族のこころが和む、とてもいいいじわるですよ。